Message - 著者メッセージ -
著者のメッセージ
インターネットに関したノウハウ本は、得てして発売したときにはもう古い情報となって、今現在ネットビジネスをがんがんやっているビジネスパーソンには役に立たない。一方、これからネットビジネスに取り組もうとしている方々にとっては、半年前の勉強でさえまるで夢の世界のようで、理解もできなければ、信じることもできない。それが現実だと思います。そこで前著“街の不動産屋さん待ちの経営から抜けだす”では、決して古くならない、将来に渡って大切だと思われるベーシックなインターネット不動産のノウハウを書きました。インターネットに取り組みたくても、決心がつかないビジネスパーソンに向けてのメッセージでした。
あれから1年がたちました。
思い起こせば2001年。不動産業界に向けて、システム発売をしたころは全国でホームページの自社運営をしていた会社はたった200社程度。
それが5年でホームページの数は100倍、店頭にパソコンのない会社を見かけることもまれになり、遅ればせながらも社員一人に1台のパソコンが支給され、ネット不動産に向けての環境は十分整ってきたようです。100倍にも増えたホームページを運営する会社たちは、日々勉強、努力してそのレベルアップを図っていますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・
残念ながら成功していると思われるのはいまだにたった5%程度。皆さんなぜだと思いますか?その理由はたった一つ、「すぐに結果が出ない」これに尽きるのです。
皆さんよく考えてください。4年前ホームページを立てた会社に比べて、今の会社は100倍ライバル店がいて、1000倍ライバルの営業がいるのです。4年前と同じ期間で成功できるはずはありませんよね。さらにホームページは極端に言えばまねされ放題です。どうやって自社の特徴をアピールすればいいのでしょう?インターネット広告にいたっては資金力がすべて。街の不動産屋さんにとっては、もうすでにインターネット不動産で成功するには、敷居の高い仕組みになっているように見えます。
そう聞くと「あーあ早くやっておけばよかった、ふー。」「勝負はいかに検索エンジンで上位に乗せてもらうかだな。」「いかに効率よく資金をつかって広告を打つか。それが重要なんだよ。」などと真剣に悩んでいる社長さんが目に浮かびます。しかしそれは根本的に考えが違うのです。
“インターネット不動産経営 勝つための11のセオリー”には、実際にインターネット不動産で成功している会社の事例がたくさん載っています。すべての社長が口をそろえて語るのは「パソコンが使えるとか、知識があるとかは関係ない。いかに継続して努力するかが、成功の鍵」
しかしながら、間違った努力をいくら続けても成功はおぼつきません。すでにインターネットに取り組んでいるがうまくいっていない会社に向けて、無駄なく成功するため、つまりやらなくていいことと、やらねばならないことをはっきりさせるために本書は書かれています。業界の常識を破ってノウハウを公開してくれた各社の社長様。本当にありがとうございました。